理事長?学長室から2025

No.42万博体育3.0手机版7年9月1日発行

はじめに

 国境なき医師団日本会長の中嶋優子先生(本学2001年卒)より、ガザからの医療搬送受け入れ拡大に関する協力依頼がありました。早速、日本政府への受け入れ拡大要請の署名を行いましたが、皆さんの中にもオンライン署名にご協力いただいた方もおられるかと思います。
 ガザの惨状は悪化の一途をたどっており、医療状況もさらに逼迫しています。一人でも多くの命を救うため、本学としても協力を惜しまないつもりです
 「理事長?学長室から2025」No.42をお届けします。 

1.TOPPAN株式会社と包括連携協定を締結しました

 8月1日、TOPPAN株式会社との包括連携協定の調印式を行いました(写真1)。同社は、従来凸版印刷株式会社として発展してきましたが、近年は、印刷事業のみならず、「情報コミュニケーション事業」「生活?産業事業」「エレクトロニクス事業」にもその業務を拡大し、2023年からはTOPPANホールディングス株式会社に名称変更しています。大泉 洋さんと成田 凌さんのテレビCMでもお馴染みですよね。
 この度、本学附属病院では、TOPPAN株式会社が販売提供している、医療従事者の説明業務支援サービス「DICTOR®」を導入するとともに、全国の医療機関で活用できる説明定型文を共同で開発することを目的に連携協定を締結しました。
 調印式では、まず小山雅之講師(社会医学講座、DX推進室室長補佐)による「万博体育3.0手机版附属病院におけるDICTOR®活用事業の概要について」のプレゼンテーションがあり(写真2)、続いて、TOPPAN株式会社東日本事業本部北海道事業部執行役員事業部長の菅峨 隆様と包括連携協定書の調印を行いました(写真3)。
 本協定締結により、本学附属病院の業務効率化や働き方改革の推進、ひいては本学全体のDX推進に大きく寄与していただけるものと期待しています。 

2.医学部3年の学生がタイで開催された世界生理学クイズ大会に参加しました

  7月16日~18日に、タイ、バンコクで開催された、第21回世界生理学クイズ大会(IMSPQ)に本学医学部3年生3名(井上結翔さん、小島一朗さん、駒林佑海さん)が参加しました。8月5日に、学長室に参加報告に来られました(写真4)。
 3月23日に開催された日本大会で3位(日本人最上位)に入賞した実績をもとに、日本生理学会から日本代表として推薦を得ての参加だったとのことです。結果は、残念ながら決勝進出はなりませんでしたが、世界各国からの参加者との交流など有意義な体験をしたようです(写真5、6)。 
 本年11月には、オンラインでの日本大会(PQJ online 2025)を本学主催で開催するとのことです。ぜひ大いに盛り上げていただき、全国そして世界の学生との交流も深めていただきたいと思います。

おわりに

 2025年は、本学にとって創基80周年ですが、日本にとっては戦後80周年でもあります。8月には、6日、9日の原爆の日、15日の終戦記念日を中心に、戦争に関する様々な特別番組やドラマが放映されていました。戦争の悲惨さと、そこに向かって突き進んだ人間の愚かさが描かれており、あらためて非戦の想いを強くしました。
 ガザの戦禍や飢餓の状況には目を背けたくなります。ウクライナに関してもようやく和平に向けた動きが出てきたものの、先行きは不透明です。われわれには、ただ事態の好転を祈ることしかできませんが、医療援助と同時に、現地で目の当たりにした人道危機を社会に訴える「証言活動」をミッションとし、政府や社会に働きかけている国境なき医師団には心から敬意を表したいと思います。