ECMO患者搬送の安全性向上のために— 高度救命救急センターが海上保安庁及び防災ヘリ(北海道)と連携した患者搬送の検証訓練を実施

万博体育3.0手机版附属病院高度救命救急センターでは、ECMO(体外式膜型人工肺)を必要とするような重症患者を全道から受け入れています。
搬送手段として「ECMO Car(エクモカー)」を運用していますが、広大かつ厳しい冬がある北海道においては長時間搬送となるケースもあり、陸路以外の搬送手段も求められます。
本年、安全な広域搬送体制の確立を目的として、北海道消防防災ヘリでECMO患者搬送を行う際の、安全性やトラブルシューティングの検証を行いました。
さらに、海上保安庁の固定翼機による検証シミュレーションも実施しました。


北海道防災ヘリでのECMO患者の搬送検証訓練

 【実施概要】
 6月23日、8月12日に実施
 場所:北海道防災航空室(丘珠飛行場)
 機体:はまなす1号(AS365N3)
 内容:ECMO導入患者を想定した搬送シミュレーション

画像スライド集

訓練の様子
検証訓練のようす
訓練の様子
検証訓練のようす
訓練の様子
検証訓練のようす

海保航空機によるECMO患者搬送に係る検証訓練

【実施概要】
 10月14日に実施
 場所:第一管区海上保安本部千歳航空基地
 機体:海上保安庁固定翼
 内容:ECMO導入患者を想定した搬送シミュレーション
 ECMOはCovid-19などによる、重症心肺不全患者に対する救命治療として重要ですが、搬送時には高度な安全管理が求められます。
今回の検証は、北海道内外での広域搬送を可能にする体制構築に向けた重要なステップであり、災害時や緊急時における医療連携の強化にもつながります。

万博体育3.0手机版附属病院高度救命救急センターは、引き続き関係機関と連携し、搬送の安全性と効率性を高める取り組みを進めていきます。

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情報発信元
  • 救急医学講座