抗がん剤による末梢神経障害に対して、ミロガバリンが有効である可能性を確認 — 手指の痛みやしびれを軽減し、治療継続を支援 —

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万博体育3.0手机版医学部 内科学講座腫瘍内科学分野 
<研究の概要>
万博体育3.0手机版内科学講座腫瘍内科学分野 高田弘一教授、村瀬和幸講師、平川昌宏講師、北海道がんセンター 吉田真誠医師らの研究グループは、化学療法誘発性末梢神経障害(Chemotherapy-Induced Peripheral Neuropathy:CIPN)に対して、ミロガバリンが有効かつ安全であることを明らかにしました。本研究は、抗がん剤による副作用に対する新たな治療法の確立につながる成果です。

抗がん剤の多くは、末梢神経障害という副作用を引き起こす事が知られており、CIPNと呼ばれます。主に手足の痛みやしびれを生じ、患者さんの生活の質を著しく低下させるだけでなく、抗がん剤の減量や中止を余儀なくされることもあります。

本研究では、膵がん?大腸がん?軟部肉腫?多発性骨髄腫など多様ながん腫、およびプラチナ系?タキサン系?ビンクリスチン?ボルテゾミブ?エリブリンなど様々な抗がん剤が対象となりました。ミロガバリン治療を開始し、4週間後および8週間後に神経障害の程度を評価した結果、末梢神経障害の症状改善が確認されました。

この成果は、抗がん剤に伴う苦痛を軽減し、より長期間の抗がん剤治療継続を可能にすることで、患者さんの予後改善にもつながる可能性が期待されます。

尚、本研究成果はBMJ Supportive & Palliative Careに掲載されました(2025年12月01日)。

詳細は、下記のプレスリリースサイトをご覧ください。

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情報発信元
  • 腫瘍内科学講座